底を開けてみる:Nikon F3, F3 HP [写真・カメラ]
昨日の続きですが、電子制御シャッターが切れないというので中を見てみることにしました。
一緒に愛機の F3 も見てみます。
底のカバーを外します。
100円ショップで小さなケースを買おうと思ったのですが、文具店に行ってみたところ小学校で使うような絵描き用のパレットがあったので買ってみました。
これはいいですね。おあつらえ向きです。
失くす心配がないですし、どこについていたネジなのかも区別できます。
F3 の電池蓋はまだ外れません。
F3 HP です。
基盤は F3 でこうしたフィルム状のものになりました。
カタログをまじまじと見たものです。
この基盤を修理するのは手間がかかりますしできるかどうかもわからないので、もし修理するとしたら問題のない基盤と交換することになるでしょう。
ネジを外すのは良いとして、緑青の生じている真鍮と思われる爪が破損する懸念がないとは言えません。
仮に一つ折れてしまったとしても動作にはすぐには影響しないとは思いますが。
だいぶ汚れていますね。
真鍮の部品には緑青が発生しています。
この電池蓋は綺麗に外れます。
底のカバーは驚きの状態です。
一体何が付着しているのでしょう。
これで当初は電子シャッターが切れたというのも驚きです。
外観はきれいなのにどうしてこうなったのでしょう。
こちらは F3 です。
きれいです。
左下の外装の部分が HP では少し変更されているのが見て取れます。
どういう意味がるのかはわかりません。
底の蓋もきれいです。
HP の汚れを少し拭いてみました。
底に溜まったものは割と簡単に除去できました。
アルコールを含まないもので拭き取っただけですが、少しマシになりました。
緑青は簡単には除去できません。
少しきれいにはなったものの、電源は入りません。
CRC 5-56 よりシリコンスプレーの方がいいらしいのですが、緑青が除去できるかどうかはわかりません。
除去できるとしてもこの状態のままでは作業できません。
ネジを外して可能な限り分解しなければなりません。
中に隠れている部分の状態はまだわかりません。
わかったとしても作動するようにできるかどうかはわかりません。
まF3 の電池質の状態はかなり悪いと思いますので、蓋が取れればこの HP の電池室周りを流用することになるかもしれません。
ファインダーはそのまま使えますが、HP は倍率が小さくなっていて、像は少し小さく見えます。
それでも支障はないですし、最初に完成した形である F3 の姿が好きなんですよね。
車でもそうですが、少し手直しするとバランスが変わってしまうのです。
HP のファインダーのデザインも改めてジウジアーロに依頼したとは思いますが。
F3 の電池蓋を外すために使えそうな工具が見つかったのでそれを試してみる予定です。
シリコンスプレーも手配しました。
手をかけるのは楽しいですね。
でも、完動品も一つ欲しいと思い始めてしまっています。
F3 HP は五万円台を中心に数は出回っています。
オリジナルの F3 はもっと安いでしょう。
状態がいいものがあるかどうかはわかりませんが、ネットで情報を集めるとオーバーホールされていると細かなパーツがリファインされたものに交換されている可能性が高いそうです。
私の F3 は修理歴はないのでオリジナルの状態を保っていますからその点では貴重だと思います。
今までほったらかしだったので罪滅ぼしに少し可愛がりましょう。