光免疫療法 [本]
ネットの記事か何かで読んで興味を持って読んでみました。
非常に興味深いです。
楽天の三木谷さんのお父さんが癌であることがわかって色々手を尽くしたそうですが、その過程で楽天の創業期から出展している「R.L」(ワッフル、ケーキのお店)の神保哲也氏がいとこである小林氏との縁を繋いだそうです。
新潮選書
『がんの消滅 天才医師が挑む光免疫療法』
芹澤健介 小林久隆[医学監修]
第一章 光免疫療法の誕生
P16
がん細胞の表面には他の正常細胞にはないタンパク質が多数、分布している。がん細胞を移植されたマウスの体内組織に、このタンパク質とだけ(特異的に)結合する物質を送り込んでやれば、がん細胞にだけその物質がくっつくことになる。この物質に蛍光物質をつけてやればどうなるか。がん細胞だけを光らせることができる。
(中略)
その日、朝から試していたのは<IR700>という光感受性物質だった。光に当たると化学反応を起こして発光する物質である。IRは Infrared=赤外線の略だ。700nm付近の波長の光に反応するからIR700と名付けられた。700nmの光とは、テレビの赤外線リモコンでも使われるような無害安全な種類の光である。(中略)
その光を何度がん細胞に当ててもうまく光らない。
マウスのがん細胞と試薬はちゃんと結合しているはずだった。だが、きれいに光らない。がん細胞が仄かに発光はするのだが、際立った反応を見せることもなく、そのまま暗くなってしまう。(中略)
P20
そのIR700の実験がうまくいかない。
それどころか、がん細胞は死んでしまっているようだった。(中略)
急いで倍率を上げてよく観察してみると、がん細胞がどんどん壊れているように見えた。まるで水風船が割れるように、あるいは焼いた餅が膨らむように、がん細胞が次々と膨張して破裂していくのだ。(中略)
小川はミーティング直前、実験の様子を上司である小林に伝えた。
「今朝からIR700を試しているんですけど、うまくいかなくて……」
「うまくいかない?」
「何度やっても死んじゃうんですよ」
「……死ぬって、何が」
「がん細胞が、です」
「がん細胞が死ぬって……小川さん、それってどういうことや」
(中略)
「すごい、すごいで! これは治療に使えるんちゃうか!」
光免疫療法が“発見“された瞬間だった。
(中略)
P46
IR700の分子構造は、不溶性のフタロシアニンを水溶性に変えるため、骨格の中心にケイ素原子(Si)を組み込み、その上下に側鎖として、水和しやすいスルホ基を結合させている。当時、小林の助手をしていた“化学屋"の小川美香子に言わせれば「非常に扱いにくそうな化合物」である。
体内に投与されたIR700と抗体の複合体ナノ・ダイナマイトはがん細胞の表面に数千個から数万個結合する。そこに近赤外線を当てられると、フタロシアニンを水溶性にするために結合されていた側鎖がスパッと切れ落ちる。スルホ基を失ったフタロシアニンの骨格は水に溶けない元の性質に逆戻りし、瞬間的に分子形状を変化させる。小林は言う。
「この時IR700が付いた抗体はIR700の周りにクルッと丸まるように変形して、細胞骨格との結合部分であるタンパク分子を根こそぎ引っこ抜いてしまいます。そのタンパク分子はもともと細胞膜を杭のように貫いているものなので、それが引き抜かれると細胞膜にボコッと穴があく。それが1ヶ所ではなく、あちこちで同時多発的に起こる。ボコボコボコボコと、たくさんの傷がつくわけです。そして、その傷口から周囲の水分が細胞内へと一気に流入していきます。すると、細胞の内側は水を溜められる許容量を超え、焼き餅のように膨らんで、ついには割れていく。細胞膜が内側からの水圧で物理的に破壊されていくのです。まるで内側に小さなダナマイトを仕掛けられたような感じで細胞が割れていきます」
日本では研究環境に恵まれずアメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)に研究の場を得ますが、日本でいち早く治療法として認められ、部位は頭頸部(咽頭など)に限られて、他に有効な治療法がない場合に限られているそうです。
100% 治療できるというわけではないそうですが、第一の選択肢として、どの部位のガンでも採用できるようになればと思います。
まあ素人が考えるほど簡単ではないはずですが、iPS細胞の山中氏も期待を寄せているそうです。
私が生きているうちには普通に保険適用で治療を受けられる、というようにはならないでしょうね。
色が濃くなったツクバトリカブト:泉自然公園 [花、植物]
金曜に行ったばかりですが気になることがあるのでまた行ってみました。
果実になってしまうとわかりませんがウラシマソウかマムシグサです。
先週と同じ場所にツクバトリカブトはあります。
今回は望遠とマクロ(TC なし)で撮ります。
狙って行ったわけではないのですが、今がトリカブトの季節なんですね。
ノコンギクです。
望遠だと撮れる絵が違います。
フデリンドウもまだ咲いていました。
望遠らしい感じで。
ここにあるのは多くはマムシグサ(カントウマムシグサ)のようですが、
花の時期に見るとウラシマソウも結構ありました。
前回撮った場所ですが、色が濃くなっています。
前回撮りながら見慣れたものと色が違うなと思っていたのですが、咲き始めたばかりだったようです。
イメージを変えて撮ってみます。
今日は雲もあって待てば日陰にもなりました。
ずいぶん違う感じになります。
ちょっと傷みがあります。
サラシナショウマですが、花が終わるとこうなります。
紅葉も始まりかけています。
紅葉も撮りたいとは思うのですが、タイミングが合うでしょうか。
銀杏の黄葉はまだでも桜が咲いた [花、植物]
予報にはありませんでしたが少し雨粒が落ちました。
傘が必要なほどではありませんでした。
暫くぶりの佐倉城址公園です。
黄葉はこれからです。
銀杏がたくさん落ちています。
においがします。
早い時間なのでまだ人は少ないです。
お城の後に行ってみると桜が咲いていました。
マツマエカザンインという品種で、1969年に作られた品種とのことです。
1610年、松前藩に流罪となった京都の公卿花山院忠長がこの地で過ごしたことから名付けられたそうです。
北海道の桜研究家浅利政俊氏が1969年に育種したものとのことです。
それはそれとして、花期は春のはずです。
銀杏はまだ黄色くなり始めたとところです。
枝にはまだ銀杏がたくさんあります。
なぜあんなにおいなのかは先日『チコちゃん〜』で取り上げていましたが、恐竜が食べていて他の動物は食べなかったとのことでしたが、あのにおいの理由は明確な説明はありませんでした。
来週は気温が高い日があるようです。
健康に気をつけましょう。
秋茄子が実っている [花、植物]
昨日の続きで予約投稿です。
いつもの場所でもカンナが咲いていました。
一旦終わったはずなのにまたさく、ということがこのところ多いです。
気候が常と違うためでしょうか。
夏に植えた秋茄子が実っています。
嫁に食わすなと言われた秋茄子、その理由ははっきりわかっていません。
ブルーベリーが紅葉しています。
冬瓜が枝に蔦を絡めて、ぶら下がったまま大きくなっています。
山芋がいい色になりました。
シオンがそろそろ終わりそうです。
キク科に共通する特徴がありますね。
東の庭の皇帝ダリアにも蕾ができていました。
鬼灯はほとんど全部が「虫鬼灯」になりました。
地面を見るとホトケノザが咲いていました。
露がいいですね。
フロックスは案外頑張り屋さんです。
西洋タンポポは春でなくても咲くようです。
日本タンポポを見たことがあったかどうかわかりません。
ヘレニウム・マリアッチ・ソンブレロも少し咲いていました。
蜘蛛の巣には小さな羽虫がたくさんかかっていました。
北の庭でも皇帝ダリアの蕾が見られました。
今年の冬は暖かいというような予想も聞きます。
寒さは苦手なのでそうあって欲しいです。
霜が遅ければ皇帝ダリアも長く楽しめるでしょう。
皇帝ダリアに蕾ができた [花、植物]
今日も過ごしやすい穏やかな一日でした。
今朝の撮影です。
ランタナが花ざかりです。
朝は冷えるので露がつきます。
いち早く咲いたものは終わろうとしています。
アメジストセージはそろそろ終わりです。
そろそろかなと思って上を見ると皇帝ダリアの先端に蕾ができていました。
ブッドレアがまた少し咲いていました。
ムクゲもまだ少し残っています。
またカンナが咲きました。
カンナの葉に水滴ができていました。
ニラの種子は少しづつ落ちているようです。
先週も見たコセンダングサです。
これが咲いた状態のようです。
終わるとこうなるらしいです。
キバナタマスダレが今朝は一つです。
これにも露がついています。
黄色一色かと思ったら緑の部分があります。
先週も咲いていた変わった形のガーベラです。
三つになるはずだったものがくっつてしまったという感じです。
柿が食べきれないほど色付いています。
続きは明日アップします。
また予約投稿になるかもしれません。
トリカブトの季節:泉自然公園 [花、植物]
昨日の続きです。
今まであまり見かけなかった場所にツクバトリカブトがまとまって生えていました。
見慣れたものに比べると色が薄いように思います。
ことによると品種が違うのでしょうか?
この場所は光が届いて明るいですが、どちらかといえば反日影の場所を好むように思います。
烏帽子のような、鳥の頭のような形です。
猛毒で、過去には事件で使われてひときわ有名になりました。
あの事件ではフグ毒と一緒に使われました。
どちらも猛毒ですが作用が正反対なので、量を厳密に測って摂取させれば所定の時間は作用が拮抗してどちらの毒性も現れません。
フグ毒の方が分解が早いので、所定の時間が経過するとトリカブトの毒による症状が現れます。
トリカブトの毒は即効性があるので、あの事件では犯人がその場から去る時間を稼ぐことができてアリバイがあると主張されました。
しかし死因に不信を持った解剖を担当した医師が被害者の血液を保存してあったため分析することができてフグ毒も使われたことがわかりました。
専門家でもすぐにはわからなかった巧妙な計画です。
トリカブトは全身にその毒がありますが、ミツバチはその毒の作用を受けません。
詳しいことは省略しますが、イオンチャンネルの仕組みが人など他の生物とは異なるためだそうです。
ミツバチはこの花の蜜も集めてしまうので、養蜂家はこの時期トリカブトが咲く地域では蜂を放さないそうです。
サラシナショウマです。
ブラシみたいですね。
トネアザミです。
よく見るアザミとはちょっと違うようです。
これはここでよく見るツクバトリカブトです。
特徴的な姿ですね。
周囲の小さいのが花なのかもしれません。
ここにもイタドリ(すかんぽ)が日差しを受けています。
光を受けて輝く様を さだ まさし さんは「風の篝火」で歌ったのかもしれません。
ヤブミョウガです。
種子がだいぶ熟しました。
過ごしやすい良い季節です。
紅葉が見頃になる頃は訪れる人が多いです。
明日はやはり朝の更新はしません。
紅葉はもうすぐ:泉自然公園 [花、植物]
暫くぶりに泉自然公園に行ってみました。
まだ紅葉には早いです。
いつもの場所にはトリカブト(ツクバトリカブト)が全然見られなかったのですが、野草園まで行くとありました。
望遠は持たなかったのですが 80mm マクロに 1.4x の TC を着けてこれでいっぱいです。
フデリンドウです。
クチナシのような外形です。
ヤマホトトギスです。
普段はあまり使わない TC を使っているので絞りの感覚などがちょっと違います。
キノコもいろいろ生えています。
きれいですが種類は全然わかりません。
トネアザミです。
ノコンギクです。
この先にもトリカブトがあるはずですが、行けませんでした。
曇りがちで時折光が差すので撮影には好都合ですが少し風があります。
ここでもセイタカアワダチソウは多いです。
一つ一つはこんな形です。
クサギという植物です。
ミッキーマウスの木(オクナ・セルラータ)にちょっと似ています。
サワフタギです。
食べられそうに見えてしまいます。
紅葉が始まろうとしています。
一週間後か10日後くらいが見頃かもしれません。
この後トリカブトがまとまって生えていました。
明日アップします。
45年前と20年前の『いい日旅立ち』 [音楽]
先日初めてリメイクされた『いい日旅立ち・西へ』を聴いたのですが、オリジナルはどうだったかと気になって中古 CD を入手してみました。
鬼束 さんの CD にオリジナルカラオケが収録されているので同じようにオリジナルカラオケが収録されているものを探しました。
別に歌うわけではないのですが、伴奏だけを聴くのです。
改めて 山口 百恵 さんの録音を聴いてみますと、時代を感じます。
音質が古いのは如何ともし難いですね。
当時はそんな印象はなかったのですが、ずいぶん古めかしく感じます。
トランペットの音など、意図的なのかもしれませんが音を揺らしているように(テープが伸びた箇所があるかのように)聞こえてしまいます。
CD が登場したのは 1982年。
オリジナルの録音が 1978年ですからデジタル録音ではないでしょう。
ちなみに SONY の初めての PCM録音機ができたのが 1974年。
PCM-1 が発売されたのが 1977年です。
山口 百恵 さんの初めての CD は『Again百恵 あなたへの子守歌』だそうです。
この時期次の CD なども発売されています。
みんな SONY です。
『ニューヨーク52番街』、 『ストレンジャー』 ビリー・ジョエル
『若き緑の日々』ニューベスト、『明日に架ける橋』 サイモン&ガーファンクル
『A LONG VACATION』大滝詠一
『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』佐野元春、杉真理、大滝詠一
『Pineapple』松田聖子
『恋人よ』五輪真弓
『THE BEST Againキャンディーズ』キャンディーズ
『オレンジ・エクスプレス』渡辺貞夫
オリジナルの発売から 25年経った 2003年に鬼束さんの録音が発売されています。
この録音もすでに20年経っていますが古いという印象はありません。
今でも通用する音です。
鬼束さんがこれを録音したのは休業直前でした。
CD シングルには『月光』のライブバージョンが収録されていますが、他の曲を入れるはずだったところできなくなったのでそれを入れたそうです。
『月光』の通常の録音も聞いてみようと思い中古を買ってみました。
休業直前の声はハスキーな要素が多くなっているような印象です。
疾患の影響でしょう。
ユーミンの『守ってあげたい』も収録されていますがユーミンのオリジナルは 1981年、鬼束 さんの録音はユーミンのトリビュートアルバム『Queen's Fellows:yuming 30th anniversary cover album 』に収録された 2002年のもののようです。
トリビュートアルバムだからなのかどうか、歌い方は似ていますが、声の質が似ているのはちょっと驚きました。
『いい日旅立ち・西へ』を収録した CD は CCCD だったので iMac に取り込むことはそのままではできませんが、先日試したところ CD-R に複製することはできました。
コピーされたその CD-R で試してみますと、あっさり取込ができました。
多分余計な信号がなくなったからでしょう。
なのでその後 iPhone に取り込むこともできました。
楽譜も入手してみました。
バンドスコアはなくてピアノ/ヴォーカルとピアノソロです。
調はイ短調。
山口 百恵 さんは変ロ短調で半音高いとのことです。
鬼束 さん、山口 さん、谷村 さんの調を並べてみました。
谷村 さんは男性なので単純には比べられません。
鬼束 さんの調を基準にすると 谷村 さんの調は下属調ということになり、作曲者の 谷村 さんの調を基準に考えると鬼束さんの調は属調ということになります。
イ短調のこの譜面はピアノはそれほど難しくはないので練習すれば何とかなるかもしれませんが、半音高い 山口 さんの調ではかなり難しいですね。
栗と胡桃のケーキ [美味しいもの]
先日のアウトレットは秋らしい良いお天気で、ハロウィーンの飾り付けが賑やかでした。
雲も秋の様相です。
秋となればスイーツも秋です。
行きつけの café madoi さんではたまに普段のメニューにはないスイーツなどが提供されることがあります。
先日の土曜日は大きな栗が使われたケーキでした。
ウルトラファインバブル、その後 [道具]
シャワーにアダプターを取り付けて以来取付箇所を増やしてきましたが、すぐ効果が確認できただけでなくしばらく使っていて感じられた点もあります。
シャワーを初めて使った時は肌のさっぱり感(汚れが落ちた)、しっとり感(保湿効果がある)、温感(血行が改善された)がありましたが、それはずっと感じられています。
若い時から肌の状態があまり良くないと感じていた部分も予期しない改善が見られています。
頭を洗うとさっぱりするだけでなく櫛の通りも良く、髪のまとまりも良いです。
洗面台の排水の流れが良くなりました。
水性が弱いと多分効果は得られませんが、勢いを増すと下からゴーという音が聞こえます。
気がついたのは石鹸です。
それまでは使った後は表面がぬるぬるしていてすぐには乾かなかったのですが、今はすぐ乾きます。
多分ぬるぬるした状態の部分は流れてしまうのでしょう。
トレイにはそのぬるぬるした部分が付着してそのままにしておくとこびりついてしまっていたのですが、今はそういうことがありません。
残っているのはその前に付着していたものです。
キッチンの蛇口に取り付けるものは小型で、発生するのは主にマイクロバブルのようです。
勢いが強いと水は白濁します。
これはマイクロバブルの特徴です。
勢いが弱いと透明な水です。
洗濯機に給水する蛇口に取り付けたものが一番サイズが大きいです。
洗濯物の汚れが今までよりよく落ちている印象がありますし、洗濯機の内部に張り付いてた汚れが剥がれたのかと思うようなものが時折排水ホースから出てきます。
効果が感じられるのはバスルームの排水もです。
徐々に詰まり気味になるので時折つまり解消の薬剤を使っていましたが、なかなかすっきりしないなと思っていました。
しかしこの頃は流れる水の音が軽快になり、流れがとてもスムーズです。
シャワーのお湯がよくかかる部分では後ろに隠れた見えない部分から同じようなものが時折流れてきます。