45年前と20年前の『いい日旅立ち』 [音楽]
先日初めてリメイクされた『いい日旅立ち・西へ』を聴いたのですが、オリジナルはどうだったかと気になって中古 CD を入手してみました。
鬼束 さんの CD にオリジナルカラオケが収録されているので同じようにオリジナルカラオケが収録されているものを探しました。
別に歌うわけではないのですが、伴奏だけを聴くのです。
改めて 山口 百恵 さんの録音を聴いてみますと、時代を感じます。
音質が古いのは如何ともし難いですね。
当時はそんな印象はなかったのですが、ずいぶん古めかしく感じます。
トランペットの音など、意図的なのかもしれませんが音を揺らしているように(テープが伸びた箇所があるかのように)聞こえてしまいます。
CD が登場したのは 1982年。
オリジナルの録音が 1978年ですからデジタル録音ではないでしょう。
ちなみに SONY の初めての PCM録音機ができたのが 1974年。
PCM-1 が発売されたのが 1977年です。
山口 百恵 さんの初めての CD は『Again百恵 あなたへの子守歌』だそうです。
この時期次の CD なども発売されています。
みんな SONY です。
『ニューヨーク52番街』、 『ストレンジャー』 ビリー・ジョエル
『若き緑の日々』ニューベスト、『明日に架ける橋』 サイモン&ガーファンクル
『A LONG VACATION』大滝詠一
『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』佐野元春、杉真理、大滝詠一
『Pineapple』松田聖子
『恋人よ』五輪真弓
『THE BEST Againキャンディーズ』キャンディーズ
『オレンジ・エクスプレス』渡辺貞夫
オリジナルの発売から 25年経った 2003年に鬼束さんの録音が発売されています。
この録音もすでに20年経っていますが古いという印象はありません。
今でも通用する音です。
鬼束さんがこれを録音したのは休業直前でした。
CD シングルには『月光』のライブバージョンが収録されていますが、他の曲を入れるはずだったところできなくなったのでそれを入れたそうです。
『月光』の通常の録音も聞いてみようと思い中古を買ってみました。
休業直前の声はハスキーな要素が多くなっているような印象です。
疾患の影響でしょう。
ユーミンの『守ってあげたい』も収録されていますがユーミンのオリジナルは 1981年、鬼束 さんの録音はユーミンのトリビュートアルバム『Queen's Fellows:yuming 30th anniversary cover album 』に収録された 2002年のもののようです。
トリビュートアルバムだからなのかどうか、歌い方は似ていますが、声の質が似ているのはちょっと驚きました。
『いい日旅立ち・西へ』を収録した CD は CCCD だったので iMac に取り込むことはそのままではできませんが、先日試したところ CD-R に複製することはできました。
コピーされたその CD-R で試してみますと、あっさり取込ができました。
多分余計な信号がなくなったからでしょう。
なのでその後 iPhone に取り込むこともできました。
楽譜も入手してみました。
バンドスコアはなくてピアノ/ヴォーカルとピアノソロです。
調はイ短調。
山口 百恵 さんは変ロ短調で半音高いとのことです。
鬼束 さん、山口 さん、谷村 さんの調を並べてみました。
谷村 さんは男性なので単純には比べられません。
鬼束 さんの調を基準にすると 谷村 さんの調は下属調ということになり、作曲者の 谷村 さんの調を基準に考えると鬼束さんの調は属調ということになります。
イ短調のこの譜面はピアノはそれほど難しくはないので練習すれば何とかなるかもしれませんが、半音高い 山口 さんの調ではかなり難しいですね。