さらにアンブシュアを工夫する [レッスン]
もっと良くならないかといろいろ考えているのですが、先日はアパチュアの形をチェックして唇の左に少し力を入れるようにしてアパチュアの形を整えるようにしてまずまず良い結果が得られました。
その後鏡でチェックしていましたところ力を入れるのではなくて下唇を少し左にずらすようにするとアパチュアの形がきれいになることに気づいたのでその形でやってみましたところ、かなり良い結果が得られました。
色を削除してコントラストを調整してトリミングしています。
iPhone で手持ちで撮っていますので同じようには撮れていませんが、上が今まで、下が新しいアンブシュアです。
上の方が開口部の面積が大きいように見えますが、実際は下の形の異例な形の方が充実した響きが得られます。
今まで吹いたことのある曲をやってみたり同じ部分を吹き比べて録音して聴いてみたりしましたが、今回試した形でかなり良いと思えました。
考えてみると金管楽器でも唇の真ん中ではなくて少しズレた位置で吹く人は珍しくありません。
だからと言ってどうでもいいというわけではないのですが、人の体は左右対称でないだけでなくて形も皆違うわけですので、最適なポジションは人によって違ってもいいわけです。
分かりやすい例で言えばジャズトランペットのルイ・アームストロングはかなり頬を膨らませて吹くのですが初心者のうちに頬を膨らませてはいけないと教わります。
たとえばピストンに置く右手の指も、指紋のある部分を上に載せるのが基本の形ですが、第一関節と第二関節の間を乗せるようにする人もいます。
その人がそれで上手く吹けるのならそれはダメとは言われないわけです。
たとえばこちらの記事ではフルートの奏法について説明していますが、後ろの方でデニス・ブリアコフの動画が紹介されています。
これを視ると彼は結構左側で吹いているなということがわかります。
だからと言ってこれを真似れば同じように吹けるというわけではありません。
今頃になってこんなことをやっているようではダメで、ずいぶん遠回りしてしまっているのですが、楽器は指が動けばいいというものではありません。
どうしたら良い音が得られるか、どうやったらもっと良くなるか多くの奏者は常に考えているはずです。
楽器を変えてみるというのも一つの手ですが、まずは手元にある楽器でいかに良い音を引き出すかを考えるのが大事だと思います。
明日から金曜までは休日ですが朝の更新は行いません。
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