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「紅白本合戦」(新潮文庫) [本]

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あるところでこんな車を見ました。

最初赤いものが目に入ったのでなんだろうと思ったのですが、ツノが見えてこれはトナカイだなと気づきました。

オーナーはユーモアのある人のようです。


今回は全部 iPhone11 Pro で撮っていますので画質がイマイチです。

トリミング耐性とか色の補正の余裕がないんですよね。



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いつも立ち寄る書店に行きましたらこんなものが目に入りました。

新潮文庫で今年売れた本のランキングが記載されていました。


先日取り上げました「大切な人へ贈りたい本フェア」で展示されていた米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』が男性の6位に入っています。


その他はないですね。



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冬休みに読んでもらおうというのか、他の出版社でもディスプレイを展開しています。

集英社文庫は夏は「なつイチ」というキャンペーンを展開します。



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幻冬舎文庫と講談社文庫。

角川や文春などは気づきませんでした。

角川は夏はやるんですが、どこかにあったのでしょうか?



米澤さんの『儚い羊たちの祝宴』は出版社で改めてプッシュしたようで、最近の出版ではありませんが平積みにもなっていました。


文藝春秋の単行本で『可燃物』(2023年7月)の帯に "2023年三冠" とありましたが、

 「このミステリーがすごい!」第1位、

 「ミステリが読みたい!」第1位、

 「週刊文春ミステリーベスト10」第1位

とのことです。


2021年出版の『黒牢城』(角川書店)は2022年4冠だそうで、

 「ミステリが読みたい! 2022年版」国内篇 第1位
 週刊文春ミステリーベスト10 国内部門 第1位
 『このミステリーがすごい! 2022年版』国内編 第1位
 『2022本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング 第1位
 第12回山田風太郎賞受賞

とのことで、更に翌年1月には第166回直木賞を受賞しています。


『儚い羊たちの祝宴』を(書店のアンケートで)推したのは私ですが、米澤さんの作品は NHK でドラマ化された『満願』で興味を持って読み始めました。

<古典部>シリーズと呼ばれる、高校を舞台にした作品が人気があるようですが、そのシリーズはまだ読んでいません。


何冊か読んだ中では『儚い執事たちの祝宴』が一番強い印象を残しました。

他の作家のいろいろな作品の影があちこちに出てくるのでそれを追いかけてみるのもとても興味深いです。

もっともらしく述べているものであっても作者のオリジナルであったなんてものもありますが、それもまた洒落ていていわば知的な満足があります。

極めつけは「儚い羊たちの晩餐」(こちらは"晩餐")に登場する「厨娘(ちゅうじょう)」と「アミルスタン羊」でしょう。


本好きの方にはたまらない一冊です。


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