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今年最後のレッスン [レッスン]

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来週はお休みなので今日が最後のレッスンでした。

ずっと課題になっているポイントがあるのですが、このところ少しなんとかなりそうな感じになってきました。


でもそれがもし克服できても新たな課題が出てくるんですよね。

なんと言っても先生は専門教育を受けているわけなので先生から見たら改善すべき点は星の数ほどあります。


焦っても仕方がないので一つ一つ根気よくやっていくほかありません。



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先生は滅多に褒めないのですが、今日は「初めて聴いた時とは音が全然違っている」と言われました。

以前も一度そんなことを言われたような気がするのですが、それは先生の指導が的確であるからに他なりません。


以前通っていた楽器店のレッスンでは一度も音の質やフレーズの歌い方について言われたことはありません。

何も言われなければ進歩はありません。

素人が初めて楽器を持てばわからないことだらけですが、その人がどうすれば伸びるかを見極めるのは先生の仕事です。


よく言われることですが、「演奏家必ずしも名教師ならず」。

ランパルは高名な演奏家ですが、事細かに弟子を指導することはなかったそうです。

ヴァイオリンで名教師と知られるジュリアード音楽院のドロシー・ディレイ。

演奏も素晴らしかったそうですが、彼女の弟子には一部を抜き出しただけでも

 イツァーク・パールマン、ナイジェル・ケネディ、シュロモ・ミンツ、チョーリャン・リン、
 アン・アキコ・マイヤース、竹澤恭子、ギル・シャハム、五嶋みどり、諏訪内晶子、川久保賜紀、神尾真由子
と、綺羅星のような演奏家が並んでいます。


先生に言われたことがどうすれば実現できるか、それを考えるのは生徒の仕事です。


音楽教室によってはいかに気分良くレッスンに通ってもらうかが最も大事なことになってしまって、より良い演奏ができるようにすることの優先順位が下がってしまっているところもあるのではないかと思います。

一般に大人になってから楽器を始める人は親に言われて通う子供よりいいお客なのだそうです。

本人がやりたくて通うわけですし、効果な楽器も買うかもしれません。


仮に月に 15千円を払うのだとすれば楽器店の売上は一年で18万円です。

それが何年か続くのですから、たとえば百万円の楽器を一台売るよりもいいわけです。


でも、3歳ごろから初めて音大にも行けた人のようにはなれません。

そうした人たちから見たらもどかしかったりやっても無駄なのにという感想を持ってしまうかもしれません。

私もこのまま続けたとしてもどうにもなるもんではない、と考えることはあります。

でも、できないことができるようになる、先月よりいい音になった、そんなことに充実感を覚えます。


小市民的でしょうか。

まあいいではないですか。



明日は母の通院の日ですし、朝の更新はしません。


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