鼈甲のメガネ [道具]
祖父が使っていた眼鏡で、それを父が受け継いでいたようです。
時代を感じます。
祖父は明治25年の生まれなのですが、その頃にはもうセルロイドは使われていたのでセルロイド製かなと思っていました。
先日 Paris Miki で見てもらったところこれは鼈甲であるとのことでした。
見分けるポイントはいくつかあるそうですが、セルロイド製だとテンプル(つる)の中に金属の芯が通っているそうです。
かなりの年代物なので欠けやヒビがたくさんあります。
レンズはもちろんガラスです。
加工や修理をするときは熱を加えてフレームを変形させて外したり嵌め込んだりするそうです。
こうして見ているときれいなのですが、
かなり欠けがあります。
どうしてこんなふうになったのでしょう?
修理ができるかどうか問い合わせてもらいましたが、修理不能として帰ってきました。
できたとしてもかなり高いでしょう。
鼈甲の魅力はこの模様と軽さですね。
鼈甲製の眼鏡フレームもお値段にかなり幅があるそうで、白い部分の多い物が高価だそうです。
金属部分は今は 18K のものが多いようですが、これは違いますね。
鼈甲はタイマイという亀の甲羅で作られますが、牛素材を貼り合わせて作られるそうで、今は新しいものは作れないそうです。
これも状態が良ければ高く売れるかもしれませんね。
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