革を縫って出来上がり [レザークラフト]
先日加工が終わった革を縫いました。
革用の針二本にロウを引いた糸を通して縫います。
レーシングポニー(通称ウマ)と呼ばれる道具で革を固定します。
先に塗った方がやりやすいんですが、都合により後で縫いました。
左手と右手に針を持って縫います。
右と左、どちらを先にしてもいいですが、終わるまでその順番を変えないようにします。
縫う革の紙片の長さの四倍以上の長さの糸を使いますのでこの長辺 32cm の革でも 2m くらいの糸が必要です。
ベルトのような長いものは大変です。
時間もかかります。
ミシンで縫えば速いですが、布のようには滑らないのでまっすぐ縫うのが結構難しいのです。
それに手縫いの方が丈夫です。
ミシンだと下の糸はまっすぐで上の糸がそれを掬うように縫っていくので、下の糸が切れると解けてしまいやすくなります。あまり太い糸も使えません。
手縫いだと糸が左右から交差するようになるので、仮に一箇所切れてもするりと抜けてしまうことはありません。
製品を見ればミシン縫いなのか手縫いなのかはわかります。
出来上がりました。
まあまあかな。
糸を通す順番を間違えると方向が揃わないのです。
この辺りはちょっと端に寄りすぎです。
先に線を引いて目打ちで穴を切っていくんですが、慎重にやらないとこういうことになります。
革を二枚重ねたので首に当たる内側はとても柔らかです。
表の茶色の革はずいぶん以前に買ったスペインラムで、お気に入りです。
まだ少し残っています。
構造は単純ですが、きれいに仕上げるには一つ一つの工程を丁寧にやらなければなりません。
しばらくぶりの作業としてはまあまあでしょう。
売るものではないのでよしとします。
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