復刻本『吾輩ハ猫デアル』 [本]
いつも利用している三省堂では棚に古本市が開かれます。
特に探しているものはないのですが、みるともなしに見ていると何冊かの復刻本がありました。
漱石では他に『それから』『こゝろ』もありましたが、迷った末これを手に取りました。
フランス装(アンカット本)です。
天金です。
こんなに凝った装丁で出版されたのですね。
多分これを読み進めることはないと思いますが、なんだかいいですね。
漱石を初めて読んだのは小学校高学年の頃、早くに亡くなった叔父がいつも一緒に遊んでいた従兄弟と二人にと言ってくれた、旺文社文庫(箱入)の『坊っちゃん 草枕』でした。
挿絵も良かったですね。
その頃旺文社文庫は挟まれていた紙の栞のマークを切り取って十枚くらい集めて送ると何かがもらえた記憶があります。
永谷園のお茶漬けではカードサイズの東海道五十三次のセットでした。
どちらも集めました。
明日の朝は撮影はできると思いますが、更新は夜になるかもしれません。
本にはカバー [本]
千葉市美術館は企画展はお休みですが常設展は観ることができます。
一回のカフェも営業しているので休憩にはちょうど良いです。
ずいぶん久しぶりにクリームソーダを飲みました。
人気メニューだそうです。
このほかストロベリーなど全部で三種類です。
さて先日来古いものを整理しているのですが、読みかけでそのままになって待っていた本が出てきました。
14年くらい前ですね。
中に挟まれているチラシは資料です。
古本を手にした時こういうものが挟まっているといいですね。
主人公は未経験から楽器(コントラバス)を始めたという設定ですが、著者の姿が投影されているのかなという印象です。
卒業後25年経った時、当時の仲間の一人から結婚式で演奏して欲しいと依頼されてメンバーを集めるというのが全体を貫く筋です。
全体の印象はちょっと曖昧な印象が残って、再読しようという気にはなりませんでした。
全体の組み立てにもう少し工夫した方がいいと感じる部分が多くありました。
細かなエピソードについても、大雑把だと感じるところもあれば妙にマニアックな箇所もあったりして、チグハグです。
楽器の略号の一覧も掲載されているのですが、例えばクラリネットは吹奏楽では普通B♭のクラリネット、場合によってE♭のクラリネット(Esクラ)を使いますので略号は Cl. だけで良いです。
ホルンは普通フレンチホルンで、Hn とします。
私が中学生の頃はフレンチホルンはなくてメロフォン(ピストン式で、右手で操作する)を使っていました。
ユーフォニウムは贅沢で、アルトホルンとかバリトンホルンを使っていました。
トロンボーンは今は多くはテナーバスですが、25年前という設定ならテナーとバスが別だったかもしれません。
ただ、略号は Tb だけで済ませ、演奏者がどれを使うか選びます。
こういう細かいところにちょっと不自然さを感じてしまうのですが、これはその環境によるかもしれないのでなんとも言えません。
高校の頃、国体が行われたため県から楽器が支給されてその時初めてオーボエが入りました。
スーザフォンも来ました。入場行進のためなので Tuba ではありませんでした。
ファゴットは隣の高校に行きました。
バリトンサックスはありませんでした。
本を買うときは必ず紙のカバーをつけてもらいますが、行きつけの書店ではレジがセルフなのでカバーも自分で取ります。
それを休憩しながら折って本にかけますが、最初に上下の折った部分が真っ直ぐかどうかチェックします。
折った部分の幅が揃っていればそのまま使いますが、写真のようにずれている場合は折り直します。
このずれが微妙だとやりにくいです。
それが済んだら左右の折り込む幅が同じになるように合わせて折ります。
示唆があるので違って見えますが、同じ幅です。
次に上を本に合わせて折ります。
終わったら表紙を差し込んで出来上がりですが、ハードカバーは表紙が厚いので少しはみ出るようになるのがちょっと気になります。
はみ出る部分が多い時は一旦外して両面テープで止めてから改めて表紙を差し込みます。
こうしておくと読んでいる途中でずれたりしないのです。
昔キディランドをよく利用していました。
キディランドの紙カバーは背の部分に印刷がなくて、タイトルを書くこともできました。
さて千葉市美術館のレストランでは次の企画展に合わせて特別メニューを提供するようです。
「大人様」だそうです。
おひとり様という言葉もすっかりお馴染みになりましたが、これも使われるようになるでしょうか?
カロリーをちょっと気にしながら。
ヒエログリフ解読の物語 [本]
しばらく前に買った本ですが半分くらいまで読みました。
(Wikipedia)
ヒエログリフというのは古代エジプトの絵文字のようなあれです。
ヒエログリフはエジプトの建造物にびっしりと刻まれています。千年以上の間ひとつも読むことができなかったのですが、ナポレオンのエジプト遠征で(ナポレオンは軍隊や学者たちを置いてフランスに帰ってしまった)発見されたこの写真のロゼッタストーンが発見されたことで解読の試みが進みました。
ナポレオンは逃げ帰ったたわけで、こうした発見物などはイギリスが持ち帰りました。
なので今も大英博物館にあります。
上部にヒエログリフ、中段に当時普通に使われていた文字、下段にギリシア文字が刻まれています。
それなら簡単だろうと思ってしまいそうですが、この本を読むとヒエログリフは例えば右から読むのか左から読むのか、漢字のように意味を表すものなのかアルファベットのように音を表すものかさえわかりません。
シャンポリオン(フランス)、ヤング(イギリス)という二人の天才によってもなかなか解読はできませんでした。