レザーのカバーをステアリングに:PRIUS [車]
新型が発売されて旧型になってしまった私の PRIUS ですが、当時としては新しい試みと言えるポイントがいくつもありますがその一つにステアリングの表面の温度変化を抑えるというものがあります。
特に熱くて触れないという事態を少しでも緩和しようということのようですが、どのくらい違うものかはなんとも言えません。
そして多分それが原因になっていると思いますが、ステアリングの表面に強く皺ができて盛り上がりやがて千切れて見すぼらしくなるという現象が発生しました。
表面の合皮が伸びてしまうのでしょうね。
千切れかけているのは鬱陶しいので剥がすと下はクロスのような質感です。
この現象は上半分だけで、下はきれいです。
しばらく前に調べてみたところ保証期間内であれば異なる素材を使ったステアリングと交換してもらえたようなのですが、もうとっくに過ぎてしまっています。
皺ができ始めたのは保証期間内だったと思うのですが、その時はこれほどひどくなるとは思いませんでしたし交換してもらえるとも知りませんでした。
それにしても点検などは必ず千葉トヨタに預けているので工場に入れるのはスタッフなので交換の対象になる現象が生じていることは気づいたのではないかと思うのですが、何も言われませんでしたね。
この点は不満です。
今交換すると四万円以上かかるそうです。
ユーザーの責任ではないのに何でそんなお金を出さなければならないのでしょう?
アンケートでもあったら書いてやりましょう。
状態がかなりひどく手触りも悪いですしなんとなく少しベタベタすような気もするので買い換える前の PRIUS でもやっていた皮巻きを実行することにしました。
前の PRIUS は硬めのプラスチックでやや細めだったのでそれが不満で本革を巻きました。
太さはちょうど良くなったのですが今回は好みよりちょっと太いです。
写真はやりはじめで、締め直しをする前です。
こちらは終了後。
屋外で作業してもステアリングの向こう側は相対的に暗く、糸も黒いのでかなりやりにくいです。
裏に手を回して針を通すのも結構大変です。
開けてある穴もよく見えないので針を通す順番を間違えないようにとか、穴を飛ばさないようにとか結構気を抜けない作業です。
平面を縫うのはレザークラフトでも経験があるのでそれほど大変ではないのですが、途中で糸を抜いてやり直すことが何度もありました。
そうこうしているうちに針は抜けて落ちるし、針穴に通そうとすると糸の端がほつれてしまってなかなか通らなかったりと結構大変です。
なんとか終わりました。
日中でもステアリングの後ろは暗いのでライトで照らしながら作業します。
糸の締め増しややり直しのために抜くときは千枚通しを使います。
作業は面倒ですが、楽しくもあります。