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Typewriter [道具]

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先日リサイクルショップを覗いたら珍しいものがありました。



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タイプライターの実物を見たのは何年前だったでしょうか?

ワープロ専用機でさえすでに珍しいものになったかと思う(我が家にはあります)のですが、これはさらに珍しいですね。


メーカーは SIVER REED。



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こちらは BROTHER。一枚目もそうですが、モデルが違うようです。

Olivetti の製品もよく知られています。


PC のキーボードの配列もこれが基本ですね。

Wikipedia によるとこの再集計を開発したのはレミントンというメーカーだそうです。

この配列になった理由ははっきりしたことは分かりませんが、続いて打たれる事が多いキー(T と H)をあえて離したとか打ちにくくしてタイプ速度を落とさせて故障を防ぐという理由があったようです。


日本語の入力はローマ字入力を採用する人が多いと思いますが、標準的なキーボードにはいまだに かな が印刷されています。


昔の新聞記者などはみんなこれで打っていたのでしょうね。

タイプミスをしたら修正液の出番です。


修正液を塗ったところにピッタリもう一度打つのは熟練が必要だったかもしれません。


管弦楽の作品に『タイプライター』という曲があります。

作曲はルロイ・アンダーソン。

よく親しまれている曲には次のようなものがあります。

「舞踏会の美女」(1951)

「ブルー・タンゴ」(1951)

「ラッパ吹きの休日」(1954)

「クラリネット・キャンディ」(1962)

「フィドル・ファドル」(1947)

「紙やすりのバレエ」(1954)

「そりすべり」(1948)

「シンコペイテッド・クロック」(1946)

「トランペット吹きの子守歌」(1949)

「タイプライター」(1950)

「ワルツィング・キャット」(1950)


「そりすべり」はクリスマスシーズンにはよく聞かれます。

「ラッパ吹き(トランペット吹き)の休日」は愛知万博の時 TOYOTA がロボットに本物のトランペットを吹かせて演奏を披露しました。

「紙やすりのバレエ」は一度演奏した事がありますが、楽譜には紙やすりが付属していました。

出版社によるのかもしれませんが。紙やすりを擦り合わせて音を出すのですが、打楽器奏者が担当します。

「ワルツィング・キャット」は録音では猫の鳴き声が入りますが、実演では難しいですね。

レスピーギの『ローマの松』にはナイチンゲール(夜泣き鶯)の声が使われますが、大抵は録音された音源を使います。

チャイコフスキーの『大序曲 1812年』は大砲が使われますが、実際の演奏会では複数台の大太鼓で対応します。

で、「タイプライター」ですが、タイプライターを楽器として使ってキーを打つ音やローラーの音(最後近くになるとチンと鳴る)などが使われます。

実演で使うことも可能でしょうが、今楽譜通りにタイプライターを打てる人がいるかどうかが問題です。


置かれていたタイプライター、きれいでしたし安かったので買ってもいいかなと思ったのですが、使えませんし、インクリボンが手に入るかどうかも分かりません。
 
オブジェとして飾るのもありかとは思いますけどねぇ。

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