竹製の頭部管:Aihara Flute [楽器]
昨日は山野楽器でアイハラフルートフェアでした。
年に2回の恒例です。
毎週一日か二日各フルートメーカーのフェアが行われます。
メーカーによっては調整会もここで行います。
二週間前のイヴェントでも見たばかりですが、今回アイハラさんで目新しいものは竹(篠竹)せいの頭部管でした。
篠竹は篠笛に使われる素材です。
今のところ二本できています。
表面には何も処理は施されていませんが、割れ防止のため漆を塗るとのことです。
ピッコロでも内側に漆を塗る場合がありますが良い結果が得られるようです。
吹いてみた感じは鳴りやすく、明るい音色です。
しかしもう少し抵抗があってもいいかなという印象もあります。
遠鳴りするのかどうか。
こちらはピッコロの頭部管。
左は柘植、右は珊瑚です。
ピッコロと各種フルート用のフットフォン。
ピッコロはどういうわけかある時特定の音が鳴らなくなってしまうことがあるそうで、そうした場合でもこれを取り付けると不思議に鳴るようになるとは相原さんの説明です。
以前も触れましたがフルートは理論上の長さより少し短く作られています。
空気の波が往復して音が作られるのですが、フルートの足部管の終わりでぴったり反射するわけではなく、少し外側に出たところで折り返します。
少し専門的な言葉ですがこれを開口端補正と言います。
金管楽器は皆開口部にベルを持ちますが、木管楽器もフルート族を除いてベルを持っています。
少し話が逸れますがサックスはだんだん管が太くなる円錐管ですが、フルートは頭部管が円錐管、胴部管以降が円筒管という構造です。
クラリネットは円筒で、端にベルがあります。
フルートは開管、それ以外は閉管という違いがあります。
フルートはリードを使わないエアリード、それ以外はリードを使います。
リードもオーボエやファゴットはダブルリード、クラリネットやサックスはシングルリードです。
こうした違いによって各楽器が個性的な音を出します。
金管楽器は長い円錐のベルに至るまでは円筒管です。
端が単純な筒であるフルートにもベルがあってもいいのではないかと相原さんにお話ししたのが12年以上前で、まだ正式に商品として世に出ていなかったものをプロの演奏家が強引に買っていってしまったのが 2011年の11月です。
相原さんに提案したのがその夏で、試作品ができたのが九月でした。
相原さんがいろいろなリッププレートを作るようになったのは象牙の代わりに鹿の角を使ったらどうかと提案したことがきっかけでした。
鹿の角の構造。
カタログ。
左は黒珊瑚です。
以前黒珊瑚と言っていたものは正確には深海松(ふかみる)ですが、こちらは本当の珊瑚とのことです。
篠竹。
クラウンは柘植です。
評判がすこぶる良いという B♭足部管。
H(B)足部管より安定しているそうです。
C足部管はトーンホールが二つ、H足部管は半音下まで出るのでトーンホールは三つ、そして B♭足部管はさらに一つ多くて四つです。
これはちょっと変わっていますが、鏡のような部分が動きます。
試してみなかったので吹奏感は分かりません。
多分息が無駄にならないようにというのが狙いでしょう。
さて以前からラインアップに加わっている右手だけで演奏できるフルートですが、作られ始めたのは5年前の一月です。ほぼ6年前です。
左手用はその約半年前に完成しています。
2019年の3月には富山のプロの方が使い始めたということを記事にしました。
その演奏家 熊谷永子 さんがすっかり楽器を自分のものにされて動画も発信し、10月には演奏会の様子が NH のニュースでも取り上げられたとのことです。
これについては改めてまた取り上げます。
赤のオトメツバキも咲いて [花、植物]
昨日よりは気温が下がった朝ですが、この時期としては気温が高い朝です。
空は曇りで朝日は見えません。
昨日の続きです。
東の垣根にあるオトメツバキも咲き始めました。
こちらは色が濃いです。
雨が残っていたのでしょうか。
来週はもっと増えているでしょう。
菊は来週は良い状態のもはないかもしれません。
今年の秋は短い印象です。
植物たちも戸惑っているかもしれません。
枇杷の花が先週から咲いています。
花弁が小さいですね。
柚子は自然に落ちたものがたくさんあります。
使いきれません。
去年は割と良い状態のものが見られたこの椿ですが、今年も咲いたものの咲き初めから傷みが見えて、撮るタイミングがまだありません。
センリョウは少し実が減ったように見えます。
マンリョウも赤くなって、もう既に鳥に食われているようですからこのセンリョウも食われたのかもしれません。
今年もよく咲いてくれました。
また来年。
西の垣根のオトメツバキは今のところ三輪です。
この位置は朝日が差し込むので今朝や昨日の朝のような曇りだと撮りやすいですが、晴れているとコントラストが強過ぎて繊細な感じが生かせません。
強い陰影ができてしまうとだめです。
こういうアングルで狙うとどうしても陰影が生じます。
赤の馬酔木(アケボノアセビ)も白と同じように蕾ができています。